- お風呂でスマホをさわりたい
- お風呂で音楽を聴きたい
- お風呂で動画を見たい
しかし、心配なのが防水です。スマホは電子機器なので、水分や湿気にはめっぽう弱いとされています。防水対策として、最も身近なジップロックを使いたいという方もいるでしょう。
本記事では、お風呂でスマホをジップロックに入れて使う際のリスクや結露対策を紹介しています。
- 防水スマホなら大丈夫?
- ジップロックの代用品はある?
- 防水ケースを使うべき?
といった悩みを解決していきますので、ぜひさいごまでご覧ください。
お風呂スマホでジップロックを使うと結露する
お風呂にスマホを持ちこむ際、ジップロックを使うと結露が起こります。
結露とは、さむい時期の窓や冷たいペットボトルなどに水滴がつく現象です。
ジップロック内で結露が起こると、スマホの内部に水分を取りこんでしまいます。水気はスマホの天敵です。最悪の場合、スマホの故障にもつながります。
結露の原因

結露が起こる原因は、外と内の温度差です。前提として、温度がたかいほど空気中にふくまれる水蒸気の量がおおくなります。空気が冷えると水蒸気の最大値を超えてしまうため、余った分が水に変わります。つまり、温度のさかい目が結露しやすいポイントということです。
お風呂でジップロックを使う場合、温度のさかい目はジップロックの表面です。お風呂の空気は外よりも暖かいため、外から持ちこんだ冷たいスマホに水滴がついてしまいます。
防水スマホでも結露はNG
近年のスマホには防水機能がついています。しかし、iPhoneやAndroidのスマホは完全防水ではありません。たとえば、iPhone XS以降のモデルはIP68という等級がわり当てられています。
IP等級とは、国際的に統一されている防水や防塵(ホコリ)のレベルを表す指標です。
保護等級 | IPコード | 保護の内容 |
---|---|---|
0 | IPX0 | 保護されていない |
1 | IPX1 | 垂直に落ちてくる水滴による有害な影響がない |
2 | IPX2 | 垂直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
3 | IPX3 | 垂直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
4 | IPX4 | あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない |
5 | IPX5 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない |
6 | IPX6 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない |
7 | IPX7 | 一時的に一定の水圧(水深)で水没しても内部に浸水しない |
8 | IPX8 | 継続的に水没しても内部に浸水しない |
iPhoneに搭載されているIP68の防水は「水深15センチから1メートルの水に30分つけても製品に影響がない」とされています。しかし、水没しないことを保証するわけではありません。
水濡れによる損傷を防ぐため、以下の行為はお控えください。
引用:Apple「iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について」
- iPhone を着用したまま泳ぐまたは入浴する
- iPhone に水圧が強い水や流速が大きい水をかける (たとえば、シャワー、ウォータースキー、ウェイクボード、サーフィン、ジェットスキーなど)
- iPhone をサウナやスチームルームで使う
- iPhone を意図的に水没させる
- 推奨される温度範囲外、または極度に湿度の高い条件下で iPhone を動作させる
- iPhone を落とすなど、衝撃を与える
- iPhone を分解する (ネジを外すなど)
上記では、湿気が損傷につながるとも読みとれます。実際に、無料のAppleCareでは水没による故障は保証にふくまれません。
「防水だから結露も大丈夫」という考えは捨てたほうがよいでしょう。
ジップロックで結露した体験談
筆者は、お風呂でのスマホ利用にジップロックを使っていました。水滴がベッタリとつくことはなかったものの、取りだしたスマホは曇っており、ジットリとした湿り気がありました。
ジップロックがスマホにくっついてしまうケースもおおく、水分を防げていたとは思いません。友人は、ジップロックで水没して買い替えになりました。
経験則からも、お風呂でスマホを使う際にジップロックに入れるのはおすすめしません。
ジップロックにこだわる際の結露対策5選

ジップロックのメリットは、どの家庭にも常備してあることです。すぐにでもお風呂でスマホをさわりたい方に、最適なアイテムであることは間違いありません。
ジップロックでも充分な防水効果が期待できます。
ここでは、お風呂でスマホをジップロックに入れる際の結露対策を5つ紹介します。
1週間ほどでジップロックを変える
1枚のジップロックを使いつづけると、明らかに防水性能がおちます。新品は水を弾くものの、1週間ほどでジップロック自体がふやけてしまうのです。
先ほど紹介した「ジップロックがスマホにくっつく」現象は、数回使ったころから発生します。素人でもわかるほど水分が付着するので、気になる前に新品へ取り替えてください。
ぬれた手で操作しない
スマホのタッチ画面は、ゆびの静電気を感知しています。そのため、手がぬれているとジップロック越しでもうまく反応しません。
新品のジップロックならしっかりと反応しました。
タップしている箇所とべつの部分が反応することもあるため、タオルなどで水分を拭きとってから操作しましょう。
Wジッパーの製品を利用する
Wジッパーの製品は、通常のジップロックよりもしっかり密閉できます。ジップに隙間ができにくくなるため、空気がはいる隙を与えません。
お風呂用で使うのはもったいない気もしますが、結露を防ぐには最適です。
しっかりと空気を抜く
すでに解説したとおり、結露は空気中にある水蒸気によって起こる現象です。そのため、事前にしっかりと空気を抜いておけば結露のリスクを減らせます。
しかし、空気を抜くほど湿ったジップロックがスマホの画面にくっつきやすくなりました。
空気を抜くことで結露を防げますが、べつの水没リスクも否めません。とはいえ、スマホへのダメージを考えると結露を防ぐほうがよいですね。
湯船の上ではさわらない
湯船につけないのはもちろん、湯船の上でさわるのも危険です。湯船の上は温度がたかまります。そのため、温度差により結露が起こりやすくなるのです。
お湯に浸かりながら操作したい方は、湯船のカバーをするなど、なるべく温度が低くなるように意識してください。
お風呂に最適な防水スマホケース

ここまで読んで「ジップロックで対策するのはめんどう」と感じた方もいるかもしれません。毎日使うと仮定するなら、それなりのコストもかかります。
毎日使うなら、ジップロックよりも防水スマホケースがおすすめです。1,000円以下で買えるものもあるため、コストパフォーマンスにも優れています。
- ジップ型
- 取りつけ型
- カバー型
今回は、3種類の防水ケースに分かりやすく名前をつけました。好みのタイプを利用してみてください。
ジップ型
ジップ型は、一般的な防水スマホケースです。明確な分類がないため、ジップ型として紹介します。
ジップ型の特徴は利用シーンが幅広いことです。もち運びが簡単かつストラップがついているため
- 海やプール
- 夏フェス会場
- お風呂
など、どんな場所でも活用できます。
水場でなくても人気です。人がおおい場所でも、首にかけていれば盗難や紛失の心配がありません。お風呂以外の用途があるなら断然ジップ型がおすすめです。
取りつけ型
取りつけタイプは、お風呂のかべに貼りつけて利用します。スマホを縦または横に固定できるため、お風呂で動画をみたい方には最適です。お風呂のたびに持ちはこぶ手間も省けます。
筆者は取りつけタイプを愛用していますが、吸着力も問題ありません。お風呂専用にするなら取りつけタイプがおすすめです。

ほとんどの取りつけタイプは、取りはずし可能です。上記のように、スタンドタイプとしても利用できますよ。
ハードケース型
お風呂と併用してアウトドアなどにも利用したい方は、ハードケース型が最適です。通常のスマホケースと変わらないため、日常的につけておけます。なにも気にせずお風呂に持ちこめるのは便利ですよね。
また、衝撃を吸収するスマホケース本来の役目もになっています。そのため、キャンプやBBQなど水場でスマホが落下しやすい場面にも役立ちますよ。
お風呂で音楽を聴くならスピーカー操作もおすすめ
お風呂にスマホを持ちこむ目的が音楽なら、防水のBluetoothスピーカーもおすすめです。たとえば、筆者が利用しているAnker社のSoundcore Mini 3は、スピーカーだけで曲を切り替えられます。スマホはお風呂の外でかまいません。
スピーカーを導入することで
- 防水ケースで音がこもるのを防げる
- 迫力あるサウンドを楽しめる
- スマホの結露や水没を気にしなくてよい
といったメリットがあります。特に、防水ケースで音がこもる現象はかなり気になったポイントです。お風呂ライフを快適にしたい方は、あわせて検討してください。
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