スポーツバーに必須のスポーツ中継映像。パッと思いつくのはDAZNですが
- スポーツバー向けのプランはある?
- 個人プランで契約した映像をながすのはNG?
- 料金や導入方法は公開されている?
など、気になるポイントは多くあります。DAZN以外のスポーツ中継サービスとも比較したいところです。
結論から申しあげると、スポーツバーでDAZNの映像をながすためには『DAZN for BUSINESS』の契約が必要です。
DAZN for BUSINESSとは、DAZNが法人向けにリリースしているプランです。飲食店やバー、宿泊施設など、さまざまな施設に導入されています。
本記事では、スポーツバーがDAZNに加入するメリットやデメリット、さらにDAZN for BUSINESSの契約方法や注意点まで、まとめて解説しています。個人プランとの違いも紹介しているので、ぜひさいごまでご覧ください。
DAZNの映像をスポーツバーで流してもOK?
DAZNは、個人だけでなくビジネスプランも用意されています。スポーツバーなどの店舗で映像をながしたい場合は『DAZN for BUSINESS』に加入しなくてはいけません。個人プランでのビジネス利用は規約違反かつ違法です。
著作権法38条3項(営利を目的としない上演等)
放送され、又は有線放送される著作物(放送される著作物が自動公衆送信される場合の当該著作物を含む。)は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金を受けない場合には、受信装置を用いて公に伝達することができる。通常の家庭用受信装置を用いてする場合も、同様とする。
スポーツ中継も著作物として扱われます。個人契約している店舗もあるかもしれませんが、バレたときの代償が大きすぎるため推奨できません。
スポーツバーがDAZNに加入する5つのメリット
スポーツバーとして集客するなら、当然スポーツ映像が必須です。以下の表では、大手のスポーツ中継サービスと法人契約の有無をまとめました。
サービス名 | 法人プラン |
---|---|
DAZN | あり |
SPOTV NOW | なし |
スカパー | あり |
WOWOW | あり |
法人プランがあるサービスのなかで、さまざまなスポーツに対応できるのはDAZNしかありません。スカパーやWOWOWは、チャンネルごとに番組が固定されています。
ここでは、スポーツバーでDAZNを契約するメリットを解説します。
新規やリピーターを集客できる
スポーツバーには、つねに一定以上の需要があります。以下の画像は「Googleで1月あたりに検索される数値の予測」です。

都心部では、多くの方がスポーツバーを探しています。Googleで検索する方は新規とみて間違いありません。
また、スポーツ中継を見られるという優位性から、リピーターの獲得にもつながります。通常のバーと差別化できるため、競合店舗がすくなくなるのもメリットです。
売上増加につながる可能性がある
スポーツ中継は1時間以上が基本です。サッカーならおよそ2時間、野球ならおよそ3時間が目安となります。フルで視聴すると仮定した場合、滞在時間がながくなり注文の増加にも期待できます。
1人1杯から2杯になるだけでも、売上におおきな影響を与えるでしょう。
店舗のブランディングにつながる
「スポーツ中継を見られるバー」というだけで、無数にあるバーとの競合を回避できます。独自性にもつながるため、差別化という観点ではメリットです。
DAZNは、スポーツの種類ならどのサービスにも劣りません。さまざまな客層に対応できるため「〇〇の中継を見るならあの店」といった印象づけにも役立ちます。
スポーツ好きの方と仲良くなれる
スポーツバーのメインとなる客層はスポーツ好きの方です。自身もスポーツが好きなら、会話がはずむことは間違いありません。
特にバーは、お客様とのコミュニケーションが求められます。実際に、筆者はマスターの印象だけでリピートしたことがあります。自身にとっての楽しみができるだけでなく、共通の話題をつくりやすい点もつよみです。
市場を独占しやすい
すでに紹介したとおり、スポーツバーには需要があります。都心では多くのスポーツバーが営業していますが、すこし田舎にいけばスポーツ好きの客層を独占することも不可能ではありません。
また、DAZNの放送を固定化する戦略もあります。たとえば、プロ野球の1チームにしぼったり、海外の日本人選手にしぼるのも差別化のひとつです。地域クラブにしぼってもよいでしょう。DAZNなら
- チームでしぼる
- F1や格闘技などのスポーツでしぼる
など、多様なアイデアに対応できます。オリンピックやワールドカップといったビッグイベントでは、売上を独占できますよ。
スポーツバーがDAZNに加入する3つのデメリット
スポーツバーがDAZNに加入するのは、メリットだけではありません。前提として契約料がかかるため、回収できなければ赤字になります。
以下に、具体的なデメリットを解説するのでご覧ください。
利用料金が非公開
DAZN for BUSINESSの料金は公開されていません。料金を知るためには、個別に問いあわせる必要があります。
個人プランの5倍との口コミもありましたが、真偽は分かりません。
オフシーズンの集客が不安定
スポーツでの集客がメインの場合、オフシーズンはお客様が減ることも考えられます。特に、放映内容をしぼっている店舗には大打撃です。少なくとも、新規の集客は不安定になるでしょう。
べつのスポーツや海外リーグでつなげるものの、来店数に影響する可能性もあります。
利用料で赤字になる可能性がある
DAZNの利用料は先行投資です。集客できなければ、利用料がそのまま負担になる可能性も否めません。
個人プランでも毎月3,700円。法人プランは数倍の金額になると予想されます。毎月2万円〜3万円ですが、個人経営となれば数万円でも痛手です。
DAZN for BUSINESSを契約する手順

くり返しになりますが、DAZN for BUSINESSへ加入する際は問いあわせ必須です。オペレーターとのやり取りで契約がすすみます。
以下に手順を解説するので、流れにそって問いあわせてください。
画面をスクロールすると、最下部にお問いあわせフォームがあります。
- 会社名→店名
- 業態
- 名前
- 電話番号
- メールアドレス
- 備考(必要に応じて)
上記6点を入力して送信してください。
この時点では契約が完了していません。オペレーターからの返信を待ちましょう。
数日〜1週間ほどでオペレーターからの返信がとどきます。質問や悩みがある場合は、やり取りのなかで解決してください。
オペレーターとのやり取りで加入を決めた方は、契約書類を記入して提出します。訪問または郵送とありますが、基本的には郵送で問題ありません。
提出した書類が受理されると、指定のメールアドレスにアカウントのログイン情報がとどきます。
DAZN for BUSINESSでは、1契約で10端末(10モニター)まで利用可能です。モニターを設定して、正常に映像がながれるかチェックしてください。
DAZN for BUSINESSのモニター接続方法

DAZNのモニター接続方法は、大きく分けて3つです。
- Fire TV Stick
- スマートテレビ
- Webブラウザ
すでにモニターがある場合は、Fire TV Stickがおすすめです。Fire TV Stickは、接続するだけでテレビがインターネット対応になります。HDMI端子があれば設置でき、スペースも取りません。
筆者は、個人プランでFire TV Stickとブラウザ接続を試しましたが、Fire TV Stickに変えてから一度しか止まったことがありません。
ブラウザ接続では、HDMIケーブルでPCとテレビをつないでいました。
1台5,000円ほどで購入できるため、スマートテレビがない方はぜひ検討してみてください。

DAZN for BUSINESSのよくある質問
DAZN for BUSINESSで気になる点を、Q&A形式でまとめました。記事の内容とあわせて参考にしてください。
個人プランでの契約はバレる?
個人プランでの契約は、必ずしもバレるとはかぎりません。しかし、Googleマップや検索結果に表示されれば、口コミや公式のチェックでバレる可能性はあります。
個人プランのビジネス利用は、規約違反である以前に違法です。訴えられれば勝ち目はないので、ビジネスプランに加入しましょう。
飲食店にも導入できる?
DAZN for BUSINESSは、飲食店にも導入できます。公式サイトの導入事例には
- 飲食店
- インターネットカフェ
- 宿泊施設
- ショッピングモール
- スポーツジム
- 医療・介護施設
といった店舗があげられています。基本的には、導入できない施設はないと考えて問題ありません。
スポーツバーならDAZNの加入は必須!
本記事では、スポーツバーがDAZNに加入するメリットやデメリット、具体的な契約方法までくわしく解説しました。
スポーツ中継を上映できる大手サービスで、ビジネスプランを採用しているのは
- DAZN
- スカパー
- WOWOW
の3つです。スポーツの種類や見逃し放送といった自由度のたかさは、DAZNだけの魅力といえます。さらに、地方での集客に貢献するJリーグはDAZN独占放送です。
ファンが多いサッカーや野球、格闘技はすべて網羅しているので、スポーツバーの開業を検討している方はぜひDAZNを活用してみてください。
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