Fire TV Stickとは、差し込むだけでTVとインターネットを接続できる商品です。
主な用途は、TVの画面でYouTubeやアニメ、スポーツを見ること。「スマホやタブレットがあるけど本当に使うのか?」そんな声が聞こえてきます。
本記事では、Fire TV Stickが不要な方やおすすめしたい方の特徴を解説します。レビューする筆者は
- Fire TV Stickを約1年利用
- 主な用途はスポーツ観戦
- 日中勤務のひとり暮らし
です。使いこんだ感想とともに解説しているので、ぜひ参考にしてください。

Fire TV Stickが必要ない人は?
実際に使用してみて、Fire TV Stickをおすすめできない方もいます。
- 動画配信サービスをあまり利用しない
- スマートTVを持っている
- TVにHDMI端子がない
順番に解説するのでご覧ください。
スマートTVを持っている

スマートTVとは、インターネット接続の機能がそなわっているTVです。コネクテッドTVとも呼ばれており、Amazon Fire TVなどが例としてあげられます。
Fire TV Stickは、インターネット接続機能がないTVをスマートTV化する製品です。そのため、スマートTVをお待ちの方は基本的には必要ありません。
後述しますが、持ち運びしたい場合は検討してもよいですね。
動画配信サービスをあまり利用しない
インターネットで動画を視聴する習慣がなければ、Fire TV Stickを使い倒せないかもしれません。
Fire TV Stickを重宝するのは、長尺の動画を見るタイミングです。たとえば
- ショート動画しか見ない
- 家で動画を見ない
- じっくりと見たい動画がない
といった方にはおすすめできません。最低でも1ヶ月に1回ほどは利用したいですね。
TVにHDMI端子がない

最近のTVにはHDMI端子がついています。多くの方は気にする必要もありませんが、HDMI端子が1つの場合はやや使いにくいかもしれません。
たとえば、外づけHDD(録画用)やTVゲームをよく利用する方は、Fire TV Stickを使う際に差しかえなくてはいけません。少しの手間ですが、めんどうになる可能性はあります。
Fire TV Stickを検討している方は、HDMI端子が2つ以上あればベストです。
Fire TV Stickが必要な人

Fire TV Stickは、安価でスマートTVに変身させられる優れものです。利用者のひとりである筆者も、かなり使い倒しています。
ここでは、Fire TV Stickをおすすめできる方の特徴を解説します。
スポーツ中継を視聴している
スポーツ中継をよく視聴する方にはおすすめです。筆者は、Jリーグや海外サッカーをすべてFire TV Stickで視聴しています。
スマホやタブレットの画面は小さく、意識しなければ細かいうごきが見えません。野球中継では、打った球を見失うこともありました。
スマホでの視聴に戻れなくなるほど快適なので、ぜひ試してみてください。
家族でYouTubeやアニメを視聴する
大人数で動画を見たいシチュエーションにもおすすめです。
たとえば、スマホでお子さんに動画を見せると、自身がスマホをさわれなくなります。小さいお子さんが勝手に連絡したり注文したりするリスクもありません。TVで見てもらえれば目もとどきます。
家族や友人とひとつのTVで視聴すると、コミュニケーションしつつ楽しく過ごせますよ。
旅先でもTVで動画を視聴したい
Fire TV Stickのメリットは、HDMI端子とインターネット環境さえあれば外出先でも利用できることです。
仕事でホテルに宿泊する際や友人との旅行など、幅ひろい使い道があります。手のひらサイズなので、バッグのサイドポケットにも収納できますよ。
スマホをいじりながら動画を視聴したい
スマホで動画を見るときに、意外とめんどうなのが連絡です。一度動画をとめて返信しなくてはいけません。バックグラウンド再生もありますが、画面が小さすぎて内容が入ってこないですよね。
しかし、TVで動画を視聴できればスマホをいじり放題です。連絡やSNSなど、好きなタイミングでスマホをさわれます。
流し見したいときにも重宝します。
TVを買いかえる可能性がある
「TVで動画を見たいけど、買いかえや引越しの可能性がある」という方は、一時しのぎでFire TV Stickを利用するのがおすすめです。
先ほども紹介したとおり、Fire TV StickはHDMI端子さえあればどのTVにも利用できます。特に、ひとり暮らしの方は簡易的なほうが便利です。TVの処分も簡単ではありません。
環境がかわる予定がある方は、柔軟性がたかいFire TV Stickが最適です。
Fire TV Stickのデメリット
ここからは、本格的にFire TV Stickの購入を検討している方向けの情報を解説します。
筆者が利用しているなかで感じたデメリットは以下の3点です。
- 動作が回線のスピードに依存する
- リモコンの定位置を変えられない
- 動画配信サービスは有料
それぞれくわしく解説します。
動作が回線のスピードに依存する
Fire TV Stickの快適さは回線スピードに依存します。
Wi-Fi自体の調子がわるかったり通信速度がおそい場合は動画がとまります。スマホのように電波通信はありません。
たとえば、アパートの共用Wi-Fiしかない方は、普段の通信状況のチェックを推奨します。
リモコンの定位置を変えられない

専用のリモコンには、ボタンひとつでアプリを開けるショートカットがあります。しかし、好みのアプリを設定できるわけではありません。
- Amazon Primeビデオ
- Netflix
- DAZNまたはTVer
- ABEMA TV
上記4つに限定されます。NetflixとDAZN(TVer)は変更できますが、かなり手間がかかるうえにリモコンの表示名は変えられません。
筆者はU-NEXTを利用しているので、ショートカットに追加できたら最高でした。
動画配信サービスは有料
勘違いされる方も多いですが、Fire TV Stickに入っているアプリが無料になるわけではありません。
Fire TV Stickの機能は、有料の動画サービスをTVで視聴できるだけです。毎月のサブスクリプション代金は、変わらず支払う必要があります。
動画サービスを契約していない場合は、YouTubeやABEMA TVの一部といった無料の動画しか視聴できません。
Fire TV Stickのメリット
Fire TV Stickにも使いにくい点はあるものの、補って余りあるメリットがあります。実際に感じたメリットは以下の5つです。
- TVの大画面で動画を見られる
- 接続や操作が簡単
- 持ち運びできる
- 値段がお手ごろ
- TVを再利用できる
ひとつずつ解説します。
TVの大画面で動画を見られる
もはや紹介するまでもありませんが、TVの大画面で動画を見られるのは最高です。スポーツやアニメ、映画の迫力が変わります。
特に違いを感じたのは音質です。スマホで動画を見るとやや安っぽい音がします。しかし、TVに変えると気にならなくなりました。
インターネット接続や操作が簡単
Fire TV Stickは、本体に線をさすだけで利用できます。初回のみインターネットの設定があるものの、マニュアルどおりに進めれば数分で完了します。
操作方法もシンプルです。専用のリモコンには最低限のボタンしかついていません。そのため、初期設定をのぞけば、上下左右と決定ボタンだけで操作できます。
無駄なボタンがなく、小さいお子さんから高齢の方まで利用できますよ。
持ち運びできる

すでに紹介しましたが、旅先などに持ち運べるのもメリットです。上記画像では、iPhone10と比較しました。
- 出張先のホテル
- 友だちの家
- 引越し先
HDMI端子つきのTVがあれば、どこにでも持っていけます。
本体はスマホよりも小さいサイズです。そのため、荷物がかさばる心配もありません。
値段がお手ごろ
Fire TV Stickの通常価格は4,980円です。本体とリモコンがセットになっています。スマートテレビが数万円することを考えれば、5,000円以内で手に入るのはお買い得です。
Amazonのセールで値下げされる場合もあります。
実際に、これまでにも何度か値下げされています。タイミングがあえば、さらに安く購入できますよ。
TVを再利用できる
若者を中心にTVを見ない方がふえています。筆者もそのひとりで、年に数回しか見ないTVの使い道に困っていました。
Fire TV Stickのほかにプロジェクターも検討していましたが、置きもの状態だったTVを再利用できる点で優れていると感じます。
購入したものを無駄なく利用できるのはメリットですね。
Fire TV Stickと4K Maxの違い
Fire TV Stickは、第3世代と4K Maxの2種類に分かれています。大まかな違いを表にまとめました。
![]() 第3世代 | ![]() 4K Max | |
---|---|---|
プロセッサ | クアッドコア 1.7GHz、GPU650MHz | クアッドコア 1.8GHz、GPU750MHz |
メモリ | 1GB | 2GB |
Wi-Fi 6 | 非対応 | 対応 |
本体重量 | g | 3248.4g |
価格 | 4,980円 | 6,980円 |
購入する | 購入する |
4K Maxは、全体的な性能が向上しています。つまり、動作が快適になるということです。Wi-Fi 6という高速回線にも対応しています。
しかし、4K非対応のTVでは4K Maxのポテンシャルを発揮できません。
対応していない場合は、第3世代の設定が適用されます。無難に利用したいなら、第3世代を購入しましょう。
【使用歴1年】Fire TV Stickのレビュー

筆者は4K非対応のTVなので、第3世代を購入しました。
スポーツ観戦(ライブ中継)をメインに1年間利用しましたが、画面が止まったことは一度もありません。一度だけ低画質になりましたが、原因はWi-Fiでした。
結果として、購入してよかったと感じています。2022年の個人的ベストバイかもしれません。スポーツ観戦や映画は、スマホに戻れなくなりました。
QOLが上がること間違いなしのアイテムなので、自分用やプレゼントとして購入してみてください。
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